2009年05月19日
暗黙知の伝達 人を喜ばせるということ 小山薫堂
[書籍 ]
会社の帰り道に本屋で見つけ、一気に読んでしまった一冊。上司に周り、きっと明日は他の誰かが読んでいることだろう。大まじめにくだらない一冊。
小山薫堂氏といえば、映画おくりびとの脚本家であり、その他にも数々の企画を成功させてきている売れっ子放送作家。
本書は、「企画ってのは人を喜ばせること(サプライズ)の延長にあるものなんですよ」ってことを数々の実例を持って語っているものだ。いや、そんな大それたものではないのかもしれないが、自分にはそう見える。これは企画の入門書だと。
一般に、暗黙知の世界のものを伝承していくのは難しい。ゆえに、型のようなものがあったり、基本が大事だと言われている。しかしながら、「○○とはないか?」と言われると非常につらい。暗黙知であるがゆえに言語化されておらず、言葉で表すのが難しいからだろうか。
何か企画を作り出すというのも、暗黙知の世界や職人的な世界を感じる。しかし、本書ではそれは、極めて明確な論理のもと紡ぎだされており、一定の方程式のようなものを感じる。すなわち、人を喜ばせるために、サプライズを起こすのだと。サプライズは、あるはずのものがなかったり、来るはずのものがこなかったり、あり得ないことを起こったりと、いかに相手の期待を裏切ることだと思う。また、裏切る際にも単純に喜びの感情を想起させるものではなく、一旦タメのようなものを作り出すことが必要だろう。一瞬の緊張状態とそれを打ち破る感情によりサプライズとなるのだと思う。
本書を読んでいると、企画とはどういうものの延長にあるのかがわかる気がする。そして、面白い企画というのは案外足下にたくさん転がっているのかもしれない。
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