2008年07月07日
月曜日が不快な不機嫌な職場
[書籍 ]
■「皆のために」と一所懸命がんばったのに、反応が薄い
■熱意を込めて書いた提案メールにレスポンスがない。あるいは冷ややかな反応ばかり返ってくる
■何回頼んでも誰もきちんと対応してくれない
■ランチタイムは社員ばかりがつるんで、派遣社員やパート社員は蚊帳の外だ
■イライラした空気が職場に蔓延し、会話がない
■困っていても、「手伝おうか」の一言がない
■「おはよう」等の挨拶もなく、皆淡々と仕事をはじめる
これうちの会社のことじゃない? と思った方はどれだけいるだろうか?
この問いかけは、『
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)』の冒頭に並ぶ文章だ。
ギスギスだったり、サバサバしていたり、何となく空気が重かったり、会社に30人に一人くらいはメンタルヘルスに悩んでいたり、上司はアガリのポジションで「意味の分からない独りよがり」を言っているし、というようなどこの会社でも起こっていそうな微妙な空気感を「不機嫌」という一言で表したことが本書のキモであり要点だと思う。
本書では、成果主義や、中間管理職いわゆるミドルがつぶれていっていること、インセンティブの構造と様々な角度から、なぜ不機嫌になってしまったのかを考察している。そしてそれらに対してどうすればいいのかの解決策(仮説)を提示している。それらは、科学的なアプローチが取られており、再現可能性の点からも信頼がおけそうだが、それ以上に重要なのは確かに今の職場は不機嫌になってきているということだ。
不機嫌な場面として想像されるのは、まだ自分では何もできない子供が駄々を捏ねる場面だ。お菓子を買ってほしいとか、歩き疲れたから抱いてほしいというような。要するに、言うことを聞かなくなった子供を大人がフォローする際に使う言葉だ。
逆に、大人に使う場合には、「あの人いま不機嫌だから、気をつけてね」という言葉ではあっても、その裏には「めんどくさい人なんだよね、まったく。ただのガキだな!!」というような蔑んだイメージを持って使っていると思う。つまり、不機嫌な人というのは、「大人になりきれていない人」だったり、「未成熟な人」という意味合いを持っていると思う。
それが、企業内で不機嫌になっている訳だから、根は深い。そしてそうした不機嫌な職場からは、今日も脱落する人が出てくるのだ。「あれ? あの人どうしたの? 最近見なくない?」ってな具合だ。
僕には、本書で示された解決策が本当に意味のあるものなのか判断はつかない。なぜなら、今は不機嫌だが、いつから不機嫌になったのかわかる人は少ないだろうし、なぜ不機嫌になったのかも、当人たちは気づいていないと思う。たぶん、自分が会社にいくとなぜか不機嫌になるということに気づいている人はいる、というよりほとんどの人は気づいていると思う。でも、上機嫌になることはできないからだ。わかっているのに変えられないというのは、大きな流れの中にいるからのような気がするから。
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)
河合 太介
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