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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2008年05月12日

今年の新人はレベルが低い

[人材育成 ]

「今年の新人は全然なってないなあ」

こういうコメントってどこの会社でも聞きます。
でも、このコメントってのは、その会社のレベルが相対的に落ちているということだと思います。つまり、このコメントを発している人たちが、「たいした仕事ができなかった」ということの表明と聞こえてしまいます。

まずは、就職活動をしたときのことを考えてください。
たとえば、商社にいきたいとしましょう。そのとき、商社でどんなことがやりたいかを考えます。いわゆる自己分析というものです。次に、その仕事がどの会社であればやれるのかを考えるはずです。当然、より良い環境を得ることを目指すと思います。

その時の会社の順序というのは、人それぞれ違うかと思います。安定を軸にする人も入れば、挑戦する姿勢や今であればワークライフバランスなどもあるかと思います。しかし、誰でもより良いところに入りたいと思う訳です。基準が違うので、人それぞれのように見えるとは思いますが、一人一人に落としていくとその人の中でも効用が高い順に志望順位を選択していると思います。

さて、そうした競争を経て企業を選択する訳ですので、ある基準(当然人それぞれ)で見たときに企業は順位付けされる訳です。結果的には、同じ商社であっても順位付けがなされる訳です。

誰もが志望した会社に入れれば良いのですが、そういう訳にはいきません。そのため、表明するしないに関わらず結果的には志望順位の低い会社に入っていく訳です。

こうした競争は、当然志望順位の高い企業が優先交渉権を有する訳です。そして、志望順位というのは、今の会社をもとにそれぞれの基準で持って選択する訳です。つまり、今の会社の順位付けこそが就職する人のレベルを決定するのだと思います。まあ、当然のことです。

さて、そうしたときに上記のような「最近の新人はレベルが低い」というのは、「会社のレベルが落ちている」ということの表明としか思えないのです。

PS:本当にレベルを調べるのであれば、供給先(大学)の全体を見なければわからないと思います。最近感じるのは、ある業界自体を選ばなくなったり、日本企業を選ばなくなったりする傾向はあるかもしれません。業界が選ばれていないということであれば、これはかなりヤバいことですね。

投稿者 橋本 諭 : 2008年05月12日 05:52 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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