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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2008年05月02日

学びの環境をいかに作るのか? 2

[人材育成 ]

前の記事では、より良い学習環境を作りたいと思った人にとっての課題は、

1.本当により良い学びの環境を作ることができるのか。
2.1.をどうやって理解してもらうのか。

という話を書いた。

そして、1.は極めて本質的な話なので努力しなければならないと思う。(当然、僕も)
で、2.については、こちらも重要な話だよ。でも付き合い方次第じゃないかなと書いた。

で、その付き合い方だが、「より良い学習環境を作ります」だなんて、言わない。ってこと。


いきなりちゃぶ台返しのようだが、自分の少ない経験では「より良い学習環境を作り出すと、いかに一生懸命述べたところで理解してくれる人の方が少数」ではないかと思っている。

なんだか、夢も希望もないような話と感じられるかもしれないが、ここからが付き合い方なのかなと思っている。それは、じゃあどうするよという話。

もし、自説のより良い学習環境に関する華麗なるプレゼンをして、必要な資金を集め、誰もが注目するような対象者を集めることがしたいのであれば、上記のようなつきあい方はできないし、やってはいけないと思う。正々堂々チャレンジしていけば良いと思う。

でも、結果的により良い学習環境を作り出したいと思うのであれば、とりあえず自説はぐっとこらえるのも一つの方法かと思う。

なぜなら、ほとんどの人にとってはより良い学習環境ってものがイメージわかない。そして、意思決定時には効用、つまり出した金や時間とリターンが合うかどうかで判断する。イメージがわかないもの、つまりリターンがよくわからないものには金も時間も掛けられないのだから、いくらその内容を説明しても理解されないという訳。

だったら、まずは効果を示すことを最優先しようと言うのが上記付き合い方の考え方。
幸いにしてより良い学習の環境の構築ってのは、いろいろなアプローチがあると思う。学校だったり企業だったり、NPOなどの団体だったりで手法や目的は異なるとは思うが、相手が望んでいるニーズに応えるものと抱き合わせてより良い学習環境を作り出す方法を入れてしまうという手があると思う。もちろん、本気でやろうとすれば相手も巻き込んでやっていく必要がある。しかし、ライトな改善だったら、できるもののあると思う。もし、結果としてより良い学習環境がもたらす効果が高いものであれば、相手のニーズも満たされているはずなので、次からはきちんとプレゼンしても聞いてもらえる可能性は高くなると思う。自説を述べるのはそれからでも遅くはないのかなと思う。少なくとも、こうした状況にいるということは、目の前には誰かしらの対象者がいるということ。100%貢献できないからといって何もしないよりかは、少しでも貢献できるのであれば、やりがいはあるのではないかという考え方。

もちろん、すべての前提は効果があるということに尽きることと、提案する人に覚悟が必要だということだが、それはまた別の話。

投稿者 橋本 諭 : 2008年05月02日 05:49 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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