2007年03月10日
シリアスゲーム
[書籍 ]
藤本徹氏の「シリアスゲーム」を読んだ。シリアスゲームについての日本で始めての解説書であり、教育工学の研究書としても一読の価値がある良書だ。
シリアスゲームとは、「教育をはじめとする社会の諸領域の問題解決のために利用されるデジタルゲーム:p19」と定義されている。
本書では、教育をエンターテイメントにすると言う発想とは異なる視点により、ゲームに対し新たなステージが提供されているように感じる。特に、第3章での事例の提示と、第4章での研究の紹介は、単なる啓蒙書とは一線を画している。
一方、こういった新しい概念が提示されたときに、ありがちな
「そんなもの昔からあるでしょ」
「何でも名前を変えればいいと思っているじゃないのか?」
「マーケティングの一手法だろ?」
といったステレオタイプな指摘に対しては、きちんと答えが示されている。また、あのある意味有名なゲーム脳などの、チープな指摘についても、一定の意見が示されている。実は、こういった本論とは多少ずれるところの記述に著者の教育に対する「想い」が隠されているように感じ、そういったところにもこの本を読む面白さを感じる。
教育工学に触れたことのある人であれば、すんなり読める。そして、普段の研究や実践に対して意味のある揺さぶりをかけてくれるだろう。
| シリアスゲーム―教育・社会に役立つデジタルゲーム | |
![]() | 藤本 徹 東京電機大学出版局 2007-02 売り上げランキング : 7553 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この書籍カテゴリの関連記事
« 教育に関する客観的なデータ | メイン | 最近の若者は »
おすすめ情報
あなたの会社に、人を育てる科学はありますか?
| 企業内人材育成入門 | |
![]() | 中原 淳 (編集), 荒木 淳子, 北村 士朗, 長岡 健, 橋本 諭 ダイヤモンド社 2006-10-20 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメント
コメントしてください
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:





RSS