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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2006年12月05日

アテンションエコノミーをいかに生きるか?

[ワークプレイスラーニング ]

時は金なり

そんなことを言う人がいるが、これはうそだ。なぜなら、時は金よりも重要だからだ。

こんな一連の台詞を聞いたことがある人は多いだろう。確かに、時間は重要だ。とくに忙しくなればなるほど、その重要性に気付くようになる。時間だけは有限であり、しかも増やすことが出来ない。世界中の誰もが、死に向かって一秒一秒、時間という資源をなくしていくだけだからだ。

しかし、そんな時間よりも重要なものがあるとすると、アテンションだろう。アテンションとは、つまり人の関心だが、これが時間よりもさらに有限だということには、少し考えるとすぐにわかる。

我々は何かするときには、そのものに対して関心を寄せなければならない。同様に、人に何かしてもらうときにも関心を寄せてもらわなければ何も出来ない。愛の反対は無関心だとマザーテレサが述べていたが、何かこちらから働きかけても無関心だった場合の落胆は、誰もが一度は経験したことのある辛い出来事ではないだろうか。

そのため、我々は、何をするに当たっても誰かのアテンションを必要とする。同様に、自分自身もアテンションをもってもらおうという働きかけを受け続けることになる。つまり、我々は誰かのアテンションを獲得しようとし続けるアテンションエコノミーの中に生きていることになる。

アテンションは、ひどく属人的なものであるし、有限な時間の、さらにその人の意識している時間というさらに少ない時間をベースにしている。ボーとしているときにアテンションは発生しないからだ。

さて、そのようなアテンションエコノミーに生きているのだとすれば、他人と関わるすべての事柄は、同じ土俵で戦うことになる。いくら教育や研修という名前にしたとしてもアテンションをもってもらえなければ意味がない。この点に気付くがどうかという点は何か仕掛けていく際に大きな意味を持つことだろう。

投稿者 橋本 諭 : 2006年12月05日 00:12 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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