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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2006年09月12日

本当のプロとは… 『感動をつくれますか?』久石譲

[書籍 ]

北野武宮崎駿といった日本を代表する映画監督に共通するものといえば、どちらの映画でも重要な地位を占めている久石譲による音楽であろう。映像と共に映画全体の空気感を伝えるのに、音楽の果たす役割は計り知れない。

となりのトトロ、ハウルの動く城やHANA-BI、菊次郎の夏などは彼による作曲だ。それぞれの映画を見た人にとっては、少し思い出すだけで、映像と共にその音楽も既に頭の中で鳴り響いていることだろう。

さて、その久石譲による、著作『感動をつくれますか?』が発売された。同書では、久石譲が日頃どのようなことを考えて仕事をしているのかが書かれている。前述した映画などの音楽のクオリティの高さには定評があるが、その音楽を多産している様子が語られている。

一方で、仕事とはどのように考えるべきかといった独自の仕事感のようなものが示されている。

曰く、

一流とは、ハイレベルな力を毎回発揮できることだ

ものを作る人間に必要なのは、自分の作品に対してのこだわり、独善に陥らないバランス感覚、そしてタフな精神力、この3つだと思っている。どれが欠けてもうまくいかない。
高い次元での修羅場を経験したら、それだけ早く成長できるということだ
いいものをつくることと、できたものが人に評価されることとは、表裏一体ではあるが、根本的に違う。人々の求めるニーズに無関係であってはならない、かといってニーズに迎合してもいけないのだと思う。

なぜ彼がクオリティの高い音楽を量産し続けられるのかについて、その根っこの部分を知ることが出来る一冊になっている。

なんとなく、実力を発揮できずにいるなと思っている方、自分はもっと才能があるはずなのにと思っている方、なんとなく仕事に不満を持っている方、ぜひ一読されることをオススメしたい。

何が一流なのか、どうして一流になれたのか、プロフェッショナルとは何なのかの一端が垣間見れるだろう。また、読書後には、彼の音楽を聴いたあとのような爽快な読後感に包まれることと思う。


投稿者 橋本 諭 : 2006年09月12日 00:26 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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