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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2006年08月15日

eラーニングは、会社でやるもの? 自宅でやるもの?

[eラーニング , ワークプレイスラーニング ]

朝日新聞によると、IT技術の進歩によって自宅での仕事環境が会社でのそれと変わらなくなってきているため、仕事とプライベートの狭間がない人が増えているという。その人たちは、知らず知らずに過労状態になっているという。asahi.com:ああ残業 昔ふろしき、今メール 過労相談が急増†-†暮らし

働く人のメンタルヘルスが課題になっている昨今、こうした話題には事欠かない。

さて、この話題をeラーニングの観点から見てみたい。eラーニングも、そのメリットとして「いつでもどこでも」と喧伝されているが、それは研修という事柄において仕事とプライベートの境をなくしただけなのではないか?

例えば、eラーニングを仕事時間中に行うことを暗に批判するような空気がある職場や、そもそもeラーニングなんてやっていられる時間がない職場において、ある種の強制をすれば、いつ、どこで学習するのか(こなすのか)は明白だ。もし、ただ単に研修をしている間の給料を払いたくないがためにeラーニングをしているのだとすれば、単なる搾取と同じことになる。

また、そんな目先のコスト削減のみを売り文句にしている業者は、eラーニングという名前を借りて搾取の手伝いをしているだけであり、悪代官に入れ知恵している越後屋(水戸黄門の世界観)と同じ事をしているに過ぎないのではないだろうか。

上記のニュースにおいても、ITの進歩などを批判する箇所はない。論点は、その使い方ということになろう。eラーニングも同様だと考える。どのように使うのか、また、どのように位置づけるのか。このやり方仕方次第で、学習者のためのものになるのか、単なる搾取の道具になるのかが決まると思う。

eラーニングは、一体何を学習者に提供できるのか、もう一度考えて見なければならないと思う。

投稿者 橋本 諭 : 2006年08月15日 17:25 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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