2006年06月22日
2005年の中頃に踊り場脱却宣言が出た後、景気は急速に回復傾向にあります。その影響からか、企業の新卒採用は増加傾向にあります。リクルート ワークス研究所によると、2007年の新卒採用はバブル期並みの求人倍率になると予想していますし、日銀短観の雇用DI(過剰−不足)もマイナスとなってきており、こちらもバブル期以来の人手不足感が広がっていることを示しています。
さて、このように企業にとって新たな人材を多く雇用することになると増えてくるのが研修です。特に、6月も下旬に入っているので、今年の新人も座学でのoff-JTの期間を終え、既にOJTの期間に入っていることかと思います。
この新入社員研修の中でよく語られる言葉に気になるものがあります。それは、
「社会人の研修は、会社からお金をもらってもらうものであって、学生時代のようにお金を払って受けるものではないから真剣に受けなさい」という指摘です。
この指摘は、とても的を得ていると思います。確かに、お金をもらって仕事として研修を受けているのですから、何らかのアウトプットに活かせるようにしなければなりません。楽しかったや、ためになったではダメだということです。社会人としてのマナーや、常識としては極めて論理的であり、実践的な指摘だと思います。
では、逆に社会人の研修というのは学校教育とは何が違うのでしょうか。
教育や研修というのは、講師と受講者との真剣勝負だと思っています。それは学校教育だろうが企業教育だろうが変わらないはずです。仮に、受講者に学生よりも高いレベルを要求するのであれば、講師側としてはそれに見合うだけのものを提供しなければならないはずです。もし、学校教育以下の研修を行いながら、相手には高いレベルを求めるのであれば、それは研修担当者の責任転嫁以外の何者でもないのではないでしょうか。
たしかに、前述したとおり、社会人としてのルールやマナーとして発言している部分があるのだと思います。そこには何の疑問も持ちませんが、一方で発言者側の責任についても十分に意識する必要があるのではないでしょうか。学校教育は、それほどレベルは低くありません。もし、それを低いというのであれば、相当の天才か、勉強不足でしょう。つまり、相手に高いレベルを要求した場合、それに答えるのは相当に難しいことになるわけです。
あなたは、「社会人の研修は学生時代とは違うぞ」と胸をはれる研修が出来ているでしょうか。これは、自分にも突き刺さる言葉なのかもしれません。
このカテゴリの関連記事
« NIMEの無料eラーニングセミナー | メイン | シリアスゲーム BEAT講座 ゲーム・ルネッサンス:いつか来た道、これからの道 »
おすすめ情報
あなたの会社に、人を育てる科学はありますか?
| 企業内人材育成入門 | |
![]() | 中原 淳 (編集), 荒木 淳子, 北村 士朗, 長岡 健, 橋本 諭 ダイヤモンド社 2006-10-20 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメント
コメントしてください
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:




RSS