2006年03月07日
eラーニングにおけるゼイガルニイク効果
eラーニングの教材を作成する際には、なんらかの区切りを設定する必要がある。1コンテンツが2時間も3時間もかかるものであれば、中だるみするし、複数の内容を詰め込んだものとなってしまうだろう。
そこで、一般的には、コンテンツの区切りは15分〜60分くらいに設定することになる。(ネットワークインフラやストリーミングとしての特性なども考慮している)その際に、注意しなければならないことは、どうやってコンテンツごとの興味を持続させるのかということだろう。特に、内容が複雑だったり、大量だったりする場合には、コンテンツごとの関係を維持していくことが必要である。
その際に考慮する点は、いかに次のコンテンツも見たいと思ってもらえるかどうかだろう。
「一つのコンテンツを学習したら、とても面白かった。しかし、次をやる元気はないんだよね」といった問題である。
夏休みの宿題を7月中に終わらせようとして、ドリルを始めたのはいいが、結局長続きせず、始めの2ページだけ終わり、後は、8月終盤にスパートしたという経験を持っている人は多いだろう。同様の問題が、eラーニングの場合にも考えられる。
そこで考えられるのが、ゼイガルニイク効果である。
ゼイガルニイク効果やツァイガルニック効果とは、気持ちが盛り上がったところで中断されると、かえって興味をもつという効果である。
テレビドラマの各回ごとのつなぎや、CMへのつなぎなどを想像するとわかりやすいだろう。この効果を意図的に利用すれば、eラーニングにおいても次への興味をひきつけることができるだろう。
しかし、一方で、eラーニングの場合には学習に注力をおくので、学習目標は完結している必要がある。(IDの基本中の基本)つまり、学習目標は各回ごとにオチがつくことになる。そのため、ゼイガルニイク効果を期待するためには、学習目標以外、あるいは学習目標間の関係で「次が気になる」状況を作り出さなければならない。
たとえば、学習することで何らかの「できること」が増えていくのであれば、「次はどんなことができるようになるんだろうか」「この先に、さらに面白いことが待っているのではないだろうか」という期待が高まっているところで、区切りを設定することが効果的である。
授業設計(ID)の観点から言えば、どのような順序で学習するかを決めるための学習目標の系列化において考慮するポイントだといえるだろう。
ゼイガルニイク効果を期待するのであれば、引っ張らずにさっと切り上げる。それが、次を期待させるための鍵である。
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