2006年03月14日
インターンシップの拡充を
[教育全般 ]
非常に素朴な意見だが、小中高、いや大学でもインターンシップを拡充するべきだと思う。
理由は、「そもそもどんな仕事があるのか知らないから」である。
昨今の就職活動は、ほぼすべてがインターネットを介するようになっている。リクナビを代表格とした、いわゆる「就活サイト」は、まさに必須だ。
この就活サイトを使っていて、だれもがすぐに悩むのは、「一体、どんな企業があるのか」ということだ。少し検索すれば、それこそ数千件の企業データが出てくる。しかし、人気が集まるのは、CMをバンバン売っているような大手企業ばかりだ。つまり、大学生のほとんどは、いったいどんな企業があって、そこでどんな人が働いていて、その人たちは社会にどんな貢献をしているのかを全く知らないのだろう。
経営学の基本として、モノの流れを学ぶ。そこでは、部品がどのように製品になり、それが消費者に渡るまでを川の流れのように解説するものが多い。川の流れは、どこかで途絶えないことが重要なため、川上から川下まで滞りなく流れて初めて意味がある。そのため、川上が重要だとか、川下が重要だとかは本来ないはずである。しかし、いわゆる大手企業というのは、この流れの中の一部、しかもほんの一部にしか過ぎない。その流れのほとんどを支えているのは名のない中小企業ばかりだ。
大秦野高校では、このインターンシップに力を入れているそうである。この取組は重要なことだと思う。やはり、選択肢がなければ、なにも選ぶことはできないからだ。
asahi.com: 高校生に「就業体験」指導 神奈川・大秦野高の取り組み†-†教育
自分自身を振り返れば、大学に入るまでは、全く知らない世界がたくさんあった。大学院に来て初めて知った世界もあった。研究者なんて高校時代にはイメージもなかった。これが、高校時代とかに知っていたらどれだけHAPPYだっただろうと思う。
一方、大学時代にしていたアルバイト先にいたフリーター君たちは、自分たちの知っている世界のみですべてを判断していることを思い出す。「こんな仕事もあるんだよ」ということを話したときの目の輝きを忘れない。そして、もう遅いのかなと嘆いていた。
朝早くスーツを着て働きにいっているだろう、親が具体的にどんな仕事をしているのかを知らない。身の回りにある仕事の風景は、スーパーやコンビニといったものぐらいしかない。仕事の現場は遠のいているのだろう。
キャリア教育といった大それたものではなくともいい。しかし、知らなければ選択することはできない。「こんな仕事もあるんだよ」ってことは、たくさん知っておいたほうがいいのではないかと素朴に思っている。
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