2006年03月31日
CLOというのは、ローン担保証券(Collateralized Loan Obligation)のほうが有名かもしれません。しかし、HRD(ヒューマンリソースデベロップメント:人材育成)や教育の世界では、CLO(chief learning officer:チーフラーニングオフィサー)は、人材育成担当の専門家や、責任者として使われています。
欧米では、Chief Learning Officer magazine - www.clomedia.comのようなページもあります。
人材育成の担当者というと、人事担当者を思い浮かべる人が多いと思います。そのため、「なぜCLOなのか」と疑問を持つ人は多いと思います。一つの答えとしては、「HRMとHRDを分ける」ということになるかと思います。HRM(ヒューマンリソースマネジメント:人事管理)の基本は、適材適所を徹底していくことに他なりません。一方、HRDは、どうやってより優秀な人材を育成するのかに焦点を当てます。もちろん、人材育成を考えない人事担当者はいないでしょう。しかし、業務として分けることで、より明確に人事管理と人材育成を規定していくことになります。
標題のとおり、新生銀行がCLOを設置するということは、つまり人材育成に力を入れていくということの表明になります。
欧米の動向を見ていけば、日本でもCLOが増えていくことが予想されます。それは、大変喜ばしいことだと思います。一方で、そういった職に就ける人材がどれほどいるのか。つまり、会社の経営戦略と人材育成(教育)のどちらもわかる人材がどれほどいるのかが重要になってくると思います。新生銀行の例では、トーマス・ペダーセン氏が勤めるというが、日本人で適任がいなかったのかが疑問としてあります。
短い記事なので、全文引用します。
新生銀行は4月1日付で人材育成の最高責任者、「CLO(チーフ・ラーニング・オフィサー)」を新設する。CLO室は社長直属の機関で、経営戦略に即した人材育成を行う。人材面から自社の実力を分析し、人材の補強や新組織の立ち上げが必要と判断すれば、経営トップに助言する。日本の銀行でCLOを導入するのは初めてだ。CLOは部長級の位置づけで、法人部門で人事担当次長を務めるトーマス・ペダーセン氏が就任する。CLO室は従来の人事部から独立、人材育成や組織開発についての責任を負う。新生銀は全行員の半数近くを中途採用者が占めており、自ら学ぶ企業文化を根付かせたり、経営理念を浸透させる役割を担う。社員教育の充実は優秀な人材の採用にも有利とみている。
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