2005年11月01日
Stanford大学によるiTunesとの連携
[教育全般 ]
Stanford大学がappleとアライアンスを組み、コンテンツの配信を始めた。
Stanford iTunes
MITのOCWなどの知のオープン化の取組は、世界の潮流となりつつある。しかしながら、知をオープン化するというよりも、オープン化することを使い大学のブランディングを行っているというほうが正しい理解かもしれない。
そうした観点からすれば、自組織にどんな強みがあり、それをどう売っていくのかという選択でしかないのかもしれない。世界最高といわれる大学のひとつであるstanford大学が世界最高でいつづけるためには、常に世界最高の研究者と学生を集め続けなければならない。そのためには、世界最高の知はここにあるという強烈なメッセージを発し続けなければならないのだろう。
さて、stanford大学の場合、コアのコンピタンスとなるのは、高度な教育であり、研究だろう。そのコアコンピタンスをより強化していくことが、大学としてとりうる選択だ。
では、何故iTuneなのだろうか。ひとつには、研究としての流行というものが考えられる。教育工学(Instructional Technology)では、iPodはかなりの流行を見せているようだ。ビデオも再生できるようになったことで、利便性は高まった。日本でも、現在のブログの流行のあとは、きっとiPodに移っていくように思う。
もう一方では、配信手段としてのiTuneがある。iTune自身は、いまさら説明する必要のない存在になっている。Appleが成功した決め手となったソフトウェアだし、世界で唯一ネットワーク家電のあるべき姿を描いたソフトウェアである。しかし、単純に考えればiTuneは、データを配信するプラットフォームである。
前述したように、コアコンピタンスを定義してしまえば、それ以外のものに関して投資をする必要はない。教育コンテンツがコアだとすれば、それをどのように配信するのかは重要な問題ではない。つまり、OCWのような配信形態をとろうが、iTuneで配信しようがコアにはほとんど影響がない。
しかし、iTuneを用いることで大きな投資削減効果があることが予想される。また、話題性という意味でも意味があるだろう。
結局のところ、スタンフォード大学の選択は、コアではない部分で話題をさらえるというブランディングの観点から考えると最大の効果をあげることになったのではないかと思う。
PS:スタンフォードの卒業式でスティーブジョブスが講演したことも何か関係があるのだろうか。
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