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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2005年11月22日

学長室は自宅です。旭インターネット大学院大学

[eラーニング , 教育全般 ]

自宅兼大学院の申請…事務室は広間、学長室は6畳和室 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

みなさん。これは、どう思いますか?
率直なご意見を頂けると幸いです。

投稿者 橋本 諭 : 2005年11月22日 18:04 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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コメント

1. 投稿者 さんのう こが : 2005年11月26日 00:44[RES]

うーん。

PCの下の花柄の敷物から判断すると、どうもMEXTをおちょくっているのではないかと思ってしまいますが、

個人的には別にどこに事務室置こうがどうでもいいんじゃないかなと思います。むしろ痛快です。

しかし、もし、信州大学時代に公費で開発したコンテンツをもしそのまま株式会社立大学院で使うとしたら、ちょっと問題あるかもね。

これが許されるのなら、国立大学の先生は「知の公開」という錦の御旗の下、どんどんオープンソースコンテンツを公費で開発して、ある程度のコースウェアが開発できたら、株式会社立大学を資本金1円で設立し、そのコンテンツで開学するというビジネスモデルができてしまう。

そうすると、独立法人となった国立大学への国費の補助というのが一体妥当性を持つものなのか問われてしまうと思うのですけれど・・・・

2. 投稿者 みぃや : 2005年12月01日 14:44[RES]

おちょくっているというよりは、形があればいいという意味でしか理解していなかった時点で、不認可をもらってホッとしている。

教授陣も発表されずに、修士なり博士の道を選ぶ学生も学生ではないか?

単に称号が欲しいだけなのだろうか・・・

3. 投稿者 hashimoto@トロッコ蜜柑 [TypeKey Profile Page] : 2005年12月01日 20:25[RES]

>>1 さんのう こがさん
>>2 みぃやさん

コメントありがとうございます。

コンテンツの問題。
eラーニングを主にする大学の問題。
教育の質保証の問題。

このほかにも多々あると思います。日本の特徴は、文科省や設置審にあり、そのため、ディプロマミル(http://e-learning.toromi.com/archives/2004/12/e_3.php)などが出ない環境になっているというのが現状だと思います。

確かに、教育の参入障壁になっているという指摘もあると思いますが、その一方でディプロマミルに対しては、明確な防波堤となっていると思います。

教育の場合で、一番重要なのは学生がハッピーであるかどうかでしょう。

逆に、この不認可の決定に伴う文章を見ていると、11月答申の提出に当たって[大学設置・学校法人審議会会長コメント]、旭インターネット大学院大学を「不可」とする理由
この2つを見ていると、既存の大学の中でも努力しなければならない点が見えてくる。
自らの問題として努力したい。

4. 投稿者 傍観者 : 2005年12月28日 20:17[RES]

ネットでも良いから勉強したいという人達には不認可は相当に痛手でしょう。 以前 信州大のネット大学院の掲示板で 身体的ハンディキャッパの人を入試に大学に来させたことでネット入試など『体制内改革』ができないことの謝罪文書が掲示されていました。実際,全ての大学を社会的に未熟な18歳の学生さんを対象にしたシステムに統一しなければならない理由は全くないでしょう。

今回の申請は ディプロマミルには無縁でしょう。 文部省の認可しない理由書を読んでもそのようなことはないようです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/daigaku/toushin/05112501/002/002.htm
 CAIや論理思考訓練など教育手法は評価(?)しているようです。

大学設置・学校法人審議会会長が『異例のコメント』を出すくらいならむしろ,どのような申請があってどのようなやり取りがあったかという審査の過程を全て公開するべきでしょう。
『耐震強度を偽った』ところは問題ですが、審査機関には問題ないのでしょうか? 現状、次々に倒産していくのは審査を通って設置されてきた既存の大学です。 

 特に,教員の適格審査については,研究業績が主になるのでしょうが, 国内外のデータ捏造論文を見抜けないなどの実体を見れば学会の権威などを信じるに足りず 同じ分野でも意見を異にすれば 異端審問的な 評価を一方的にされかねないでしょう。審査委員の適格性は誰が判断するのでしょうか。 通称『科研費』という文部省の研究助成金の過去の高額取得者と審議会委員のメンバーは関連が多いようですが最近珍しく事後結果評価をしたようですのでその評価結果と見比べるなども良いでしょう。

 また不認可発表の直前にマスコミに『学長室は自宅』の記事が流れたのはどういう経緯でしょうか? それまでの秘密主義とまるで違うようで世論操作を疑われても仕方ないでしょう。
 
この申請はネットでの遠隔教育に熱心な人達が核になって有志を募りチャータースクールのような感じで大学院を作ろうとしたものと思います。 上手く運営してもらえば, 団塊世代の定年退職教員の在宅勤務や, あちらこちらに作りすぎてしまった大学院大学のDr卒業生, 企業の一線技術者のパートタイム的指導などなど資源を『有効活用』して ネット受講に向いた人達への教育サービス提供も可能になったと思います。

教材コンテンツは事前に全て公開されていたようです。 多額の入学金や月謝を払って入学した後に,期待しないカリキュラムを提供されるのと異なり,購入前に商品を事前に確認できるわけですから公平でもあります。
   

法外な月謝を要求するなら論外ですが,記事を読むと国大並みの月謝とのこと。今回の不認可は多額の資金を用意できないような学識者がボランティア的に集まって高等教育の一つの形態を作ろうとした試みに途を閉ざす結果にもなっています。

5. 投稿者 hashimoto@トロッコ蜜柑 [TypeKey Profile Page] : 2006年01月01日 05:26[RES]

>>4 傍観者さん

コメントありがとうございます。
また、様々な観点からコメントいただきありがとうございます。

私自身は、この件について多くを語るほど知識はありません。
恥ずかしながら、旭インターネット大学院が国立大並みの月謝だったということや、信州大での身障者に対する入試制度の件、教材コンテンツの公開されていたこと、遠隔教育に熱心な人達が核になって有志を募っていたことなど知りませんでした。

同様に、文科省の審査委員や、なぜ新聞に報道されたかなども何の情報も得ていません。

その上でコメントさせていただけば、率直に疑問を持っているのは次の2点です。
1. なぜ高等教育にこだわるのか
2. なぜ、一度の申請ですべてやめてしまうのか

1.に関しては、インターネットを通じた「学び」であれば、文科省の認可の必要ない部分でも実現できます。そこをあえて、高等教育にした背景には、何らかの強い動機があるはずだと思っています。「あえて」高等教育に狙いを定めた理由が、参照したページからは伝わってきませんでした。

2.に関しては、1.と関連します。もし、強い動機を有しているのであれば、もっと粘ってもいいのかなと思っています。

―引用―
今後のことですが、大学設置の今の体制では当分独立した完全ネット大学院大学が認可される状況にはないと判断されるため、この計画はしばらく凍結させていただきたいと考えています。
 いつかきっとこの計画は何らかの方法で実現させたい所存です。
http://www.teragoya.org/
―引用終わり―

大学設置に問題があるかもしれませんが、「大学設置の今の体制」と、完全に非を文科省側に投げかける姿勢と、「いつかきっと」という言葉には、「強い」動機を感じることはできませんでした。

例えば、技術的な面では、CAIを否定するつもりはありませんし、私は一般的には肯定する側にいると思いますが、それでもすべてCAIでできるとは思っていません。同様に遠隔教育も、まだまだ今の技術では完璧ではないと思っています。
設置審のコメントで言うと以下の部分に当たる部分です。
―引用―
授業におけるCAIやMizarの活用により,効果的な知識伝達や思考訓練が行われることは評価できる。しかし,同時に,それらの授業では不十分となる,アイディアの創発という大学院教育に必須の過程を確保する観点から,通信教育による研究指導の実施については,特に十分な配慮が必要である。また,多岐にわたるIT分野の開発に携わる技術者には,単に個人レベルのプログラミング能力に限定されない,要求分析能力,設計能力,開発管理能力,更にはコミュニケーション能力やネゴシエーション能力がより強く求められるようになっている。それらの能力の多くも,大学院における研究指導を通じて養成することが求められる。
―引用おわり―

このような指摘に対しては、何らかの理論的な背景にもとづく反論があると思いますが、まったく言及されていないのは、率直に言えば寂しいなと思っています。

正直なところ、文科省の設置審がどのような審査をしようと、一般人には伝わってきません。これは、設置審のメンバーに入るか、大学を作ろうとしたときにしか体験し得ないことだからです。ですから、「体制が悪い」とコメントがあったところで、大学を選択する学生側には何も情報を提供していないも同様だと思っています。

大学設置を考えているくらいですから、少なくとも今の日本の大学の中で最高クラスの仕組みや、技術を有しているのだと思います。それは、建物のように目には見えませんが、この大学としての資産だと思います。また、それには絶対の自信を持っているとおもいます。今後の遠隔教育のためにも是非知りたい情報だなと思っています。

そのため、疑問として残っているのは、やはりなぜ1度でやめてしまったのかということです。
ある意味では、文科省から次へのフィードバックを得たといえると思うので、それさえ改善すればいいのになと素朴に考えています。

6. 投稿者 傍観者 : 2006年01月01日 16:08[RES]

私のコメントも Blogなどの書き込み記事などを集めた推測に過ぎません。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/daigaku/toushin/05112501/002/002.htm
を読んでも『教員の適格者(○合教員?)の数が足りない』から不可と読めますが,どんな研究業績でその審査そのもののは妥当だったのかという素朴な疑問をもちますし,数理的技術分野を全てカバーするカリキュラムになっていないとの 指摘のようですが ごく小規模の大学院にそれを要求するのかとも また何が必要で何が要らないか,その手法が古いのかそうでないのかなど,これはもう神学論争的な話ではないかと疑ってしまいます。

トロッコさんが書かれた
1. なぜ高等教育にこだわるのか
2. なぜ、一度の申請ですべてやめてしまうのか』
については私も知りたいものです。 2ついては学長候補の方の所属大学の同僚の方が『断念は無理もない』とコメントしているようですが,これも 『外野の方』の推測です。

これらを含めて,申請が本当に報道などの通り『杜撰』なのか,審査体制が不備なのか過程がガラス張りになっていないので判断のしようがないのです。
http://www.wao-graduate.com/
のコメントを読むと,種々の基準の定量的明示がないとのことです。 『耐震基準を守れ』といっても この断面に応力が幾ら掛かるから鉄筋何本以上といったような明示がなければどうしようもないでしょう。 それとも審査側のその場の判断に負かされているのでしょうか。実際,設置基準
http://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w0020949001.html
http://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w0020950001.html
などをどう読んでも 審査側が問題にしている『研究指導』について具体的どうすれば良いのか浅学な私には全く理解できません。


適当な‥を設けるものとする。
について教育に支障のないようにするものとする。
‥に必要な‥を備えるものとする。


一体どんな審査過程だったのか知りたいものです。大学院教育では最も重要な事項の一つでしょう。 申請側がどのような方法論だったのか,また,それに対する審査側との議論があったなら議事録,さらには個々の申請内容についての審議経過など審査側から公開されるべきと思います。新しい動きに対応しきれず特に基準などについて具体的な条文化が出来ないからということなら,広く意見を集めなければ公正な審査はできないのではないでしょうか。


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