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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2005年09月27日

教育工学会の感想1

[教育全般 ]

教育工学会は、いろいろな発表があって、非常に面白かった。今日はちょっと感想を書いてみようと思う。
第一に、ブログとモバイルやユビキタスが多すぎる。

流行なのは、よくわかるが、それで何がしたいのかが非常にあいまいだ。明らかに、システムを作らなきゃ卒業できないからシステム作りましたみたいなものや、新しいシステムを作れば論文通りやすいから作りましたというようなものが多いので、萎えてしまった。

やはり、教育工学たるもの何らかの問題解決のための手法を提示して欲しいと思う。ブログであれば、そのツールが持つ特性を何に生かすのかを明らかにして欲しい。CMS的な使い方であれば、ブログでなくても実現できる。むしろ注目すべきは、オープンにコミュニティを形成する特性やXML-RPCなどの自動的な通信技術ではないだろうか? モバイルも、携帯で既存の何かをどう学ばせるのかではなく、携帯の特性を生かすとこんなことができるようになりますよというほうが聞きたかった。

中には、これはすごいなぁと思うものがあったが、なんとなく目線が内向き(学会向き、研究室向き、大先生向き、論文査読者向き)のものが多いように感じた。みんな頭良いのだから、社会に役立てるという方向をもっと意識して欲しいというのが一番の感想だ。

しかし、これだけ教育に力を入れている人がいるというのも、不思議なことだ。世の中一般を考えると、教育に想いを持っている人は多々いれど、実際にこうした研究活動に力を入れる人は少ない。そんな少ないながらも貴重な研究をしている人が、今後、金銭的や待遇的などの現実的な面でも報われる世の中になって欲しいなと切に願わざるを得ない日々だった。

投稿者 橋本 諭 : 2005年09月27日 20:44 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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コメント

1. 投稿者 uebon : 2005年09月28日 20:56[RES]

コメントありがとうございます.

こちらのBlogは,ほぼ毎日見させていただいております.そのため,発表後にこちらの記事を見たとき,痛いところを突かれたと思いました.

コメントにも書かれていたように,私の研究は企業の研究開発の際にBBSを利用するという事例を参考に考えた研究です.「バックマンラボラトリ」がBBSをイントラ内で設置し,100以上のプロジェクトがそのBBSで作られたことから,同様の環境を教育に使えるのではないかと考えました.

しかし,こちらの記事にも書かれたように,「Blog」である必要があまりないというのも事実です.また規模という面でも,あまり良い結果が望めるか難しいところです.

研究を進めていく上で本当に参考になりました.研究,執筆等多忙かと思いますが,頑張ってください.

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