2005年07月31日
ヒューマンキャピタルで感じたeラーニングの未来
[eラーニング ]
ヒューマンキャピタル2005 -企業の人材/組織戦略のための専門イベントに行ってきた。そこで感じたことをいくつか書きたいと思う。
まず、このイベントが人事向けだということから、人事のソリューション、つまりシステムが多数おかれていた。それらは、いかにITで効率的に情報を収集、共有するのかを訴えている。そのような中に、eラーニングのブースもあった。自分が見ていたときは、予想通りそれほど注目されていなかったので残念である。
さて、個人的に注目していたのがSaba社だ。Sabaは、日本では、それほど有名にはなっていないが米国でのシェアが10%を超える大手企業だ。
このsaba社のコンセプトを聞いていて感じたのは、LMSというものは2年後には完全になくなるなということだ。
なぜ、LMSがなくなるのか? それは、LMSが当たり前の機能として人事やERPに取り込まれるだろうからだ。SCMやCRMがそれ単独では、あまり聞かなくなってきた昨今。同様の状況がLMSに訪れるのではないかと感じた。企業においては、教育は、経営を遂行するための一手段であり、教育が教育だけで存在することはまずありえない。そうであるならば、経営の一機能として取り入れられることは、自然なことだろう。
では、現状のeラーニング業界は、経営の一機能として何かを提供できるのだろうか。なんとなく、言われた仕様どおりにコンテンツを納入しているという企業では、ついていけなくなることは間違いない。経営を取り巻く環境は、すさまじい。その環境に何かを提供できる企業のみが勝ち残っていくのだと思う。自分の勉強不足は棚に上げるが、現状のeラーニングの企業で、経営に直結する何かを提供しているという企業を僕は知らない。
また、同イベントでは、基調講演があり、産業再生機構の冨山和彦氏と、ワタミの渡邊美樹氏が講演を行った。
その中で、教育に関わる点がいくつか出てきたので紹介したい。
まず、冨山氏は、これからの時代は、知識社会になる。それは、いわれているとおり、人以外のリソースはほとんど意味をなさなくなる。人さえしっかりしていれば、金は世界中から集まる。
日本の会社は、人本主義だと標榜してきたが、実態は、既にいる従業員を守り、新規採用を抑えるなど、見えないところではかなり、えぐい事をしている。
リーダーを育てたいのであれば、トーナメント制にしてはいけない。辛酸をなめたことがない人に、経営は務まらない。だが、日本の大企業はほとんどトーナメント制で、一度失敗した人は立ち上がってこない。
渡邊氏は、
勉強しなくなるのは当たり前である。勉強しなくても生きていける時代なのだ。その上で、この時代で進歩していくには、自分のためではなく、人のために努力するということを教えなければならない。
これらのことに、直接解を示すことができれば、一歩前進するのだろう。
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