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人材育成を研究している橋本諭のブログです。eラーニング(e-Learning)や人材育成、インストラクショナルデザインを専門としており、教育工学、学習科学、OJT、ワークプレイスラーニングの研究しています。eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン、企業内人材育成入門を上梓。

2005年05月01日

ブログを使った学習システム

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ブログを使って塾・予備校に――学習システムを開発


システム開発のインフォシティ(東京・渋谷)は日記風の簡易型ホームページ「ブログ」を活用し、塾や予備校の教師と生徒らの交流を深める学習システムを開発した。生徒が開設したブログを通じ、筆記式問題の添削など指導ができるほか、保護者も学習過程をつかめるのが特徴だ。

インターネットによる遠隔教育(eラーニング)はホームページに掲載された動画などや文章で構成された教材を画面を見て学習したり、テレビ電話を使ったりするのが一般的。ブログを活用する方式は珍しいという。

eラーニングを行っていくうえで、成果をどのように管理していくのかというのは、ひとつの課題となる。eラーニングを行っていくとノートのような個人的な履歴は残りづらい。すべて、サーバで管理するのはいいことだが、どのように学習してきたのかを残しておくことができないのが一般的だ。そこで、デジタルポートフォリオのような取り組みをしているケースが見受けられる。ブログを使うという発想は、そのポートフォリオを簡単に、簡易に実現することができると考えるのが自然ではないだろうか。

その意味で、なかなか面白い商品なのではないか。

ただ、ひとつ気になることがある。それは、ブログの公開範囲だ。

ブログの公開範囲は、塾の先生と生徒の間など、限られた範囲だと説明されている。パスワード制限などをかけることにより、閲覧自体も制限するのは、個人情報を守る意味では重要なことだ。特に、学習の履歴の中には、その人のパーソナリティに強く依存するような内容が多く含まれることだと思う。

しかし、使っているのをブログだとすると、公開範囲が狭すぎる。いや、この場合の使い方のときはいいのだが、これを使った生徒が、この機能がブログだと知って、通常のブログに参入すると危うい。個人情報に対する指導を受けていないことが予想されるからだ。

通常、ブログに書いていい内容は公開できることが最低条件になる。日本では、あまり技術情報に詳しいブログが少ないということを散見するが、公開できる内容かどうかは重要な視点だ。しかし、学習の履歴や指導の場としてのブログだと、この公開できる内容を超えたものを書かざるを得ない。公開できるような内容では、学習にならないからだ。また、著作権なども考慮に入れなかればならない。

まとめると、
1.ブログで学習すること自体は、面白い試みだと思う
2.しかし、その学習した生徒が、ブログに安易に踏み込むのは危険だろう
b-Learning ---blogで学習!--

投稿者 橋本 諭 : 2005年05月01日 01:02 このエントリーを含むはてなブックマークはてなブックマークへ追加

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