2005年05月26日
大学生の学力低下
[教育全般 ]
「本来、経済学は文理の垣根のない分野で、先端の経済学に数学は避けて通れない。しかし、多くの大学がひしめき、理数離れが広がる中、選んだのが現在の方法なのです」と北村裕明副学長。
00年、国立大学協会は大学生の学力低下を不安視して「センター試験は5教科7科目を課す」よう各大学に求めた。しかし「完全5教科7科目にすると学生が集まらなくなる」と心配する声は多く、同学部は今も、3科目で済む「私立文系型」を一部に残す。「数学が苦手。経済学部は文系だと思って入った」(2年女子)という学生はなお多い。 カリキュラム編成担当の吉川英治・助教授は「入り口を広げて多様な学生の育成を目指す一方、学内には受験生全員に数学を課すべきだという意見もある」と明かす。
「軽い入試」は学生を集めたい大学側の苦肉の策だが、そのツケもまた、大学が背負っている。私立の文系の学生だと、数学を勉強しなくとも大学に入れる。自分も高校2年で数学の勉強を終えた。その後、数学には出会っていない。
なぜ、勉強しないのか。
ひとつには、大学の入試科目に無いからという理由があるだろう。ただ、それだけとはいえない。僕の経験から考えれば、数学を面白いと思うような経験に出会っていない。つまり、数学というのは、机の上で問題集を睨みながらやるもので、それは日常生活には関係ないと思ってしまっている人が多いのではないか。
大学側のアプローチとしては、リメディアル教育がある。大学の授業の中で補完的な内容を扱うものだ。文中にも、
「この授業では基礎的なことからやります」火曜の5限目。滋賀大経済学部の大教室を三つ使い約250人の学生が数学の講義を受けていた。多くは高校で数学と縁を切った文系出身者。経済学に欠かせない数学を徹底的に学ぶ。
習熟度で3群に分け、低い群は高校1〜2年のレベルから復習する。関数などの単元を集中的に教え、前期の半年間に大学レベルまでたたき込む。
といった記述があるが、これはまさにリメディアルだ。
果たして、大学の授業で、大学の先生がこのリメディアルを扱う必要があるのかというのは大きな問題だ。しかし、このリメディアルの機会こそ最後の出会いの場所かもしれない。MSN-Mainichi INTERACTIVE 科学
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